地方だからできる自分らしいワークライフバランス

更新日:2023年11月21日

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「会津本郷焼」の窯元が並ぶ会津美里町で、地域おこし協力隊として活動する松本素笑夢(そえむ)さんにお話を伺いました。 

松本素笑夢さんプロフィール
1995 年福島県生まれ。高校までを福島市で過ごす。山形県の大学へ進学して文芸を専攻。卒業後は東京のアパレルメーカーで販 売の仕事に就職して 1 年ほど勤務。本にかかわる仕事を求めて 2019 年に編集プロダクションへ転職。その後、2020 年に出版社へ 転職。コロナによる不況などの影響で出版業界を離れ、2020 年 11 月に地域おこし協力隊として会津美里町に移住。現在は任期を 延⾧して活動中。

今日は宜しくお願い致します。まず、はじめに自己紹介をお願いします。

松本素笑夢です。現在は会津美里町の地域おこし協力隊として活動しています。2023 年5月にオープンした複合施設 「COBACO(コバコ)」の運営・イベントの補助や PR に携わりながら、町内の様子を SNS で発信しています。 

会津美里町の美しさに惹かれ「この町で暮らそう」と決意
「COBACO」のオーナー松田さんと働く松本さん

「COBACO」のオーナー松田さんと働く松本さん

Q.会津美里町に移住したきっかけを教えてください

A. 新型コロナウイルス感染症の流行を機に、必ずしも都会で働くことだけが正解ではないと感じました。いつかは地元に帰りたいという気持ちがあったので福島県で暮らすため、動き始めました。「ふるさと回帰支援センター」で移住に関する情報や福島県内 の仕事を探していたところ、センターの方に「地域おこし協力隊」という選択肢を教えてもらいました。 

県内各地の協力隊の募集内容を調べる中で、会津美里町の観光 PR というミッションや、役場の方の熱意に心を打たれ、2020 年 の 11 月に地域おこし協力隊として会津美里町へ移住しました。協力隊の面接で訪れた時、町の美しさや住む人々の雰囲気のよさ が感じられて、自然に「この町で暮らしていける」というイメージがわいてきました。 

Q. 移住してから何か気持ちの変化はありますか

A. 東京に住んでいた頃の生活の中心は仕事で、残業も多くハードでした。目の前のことに精一杯で、自分らしい暮らしについて考える暇もなく過ごしていました。会津美里町に移住してからは、仕事とプライベートが陸つづき になった感覚があります。平日や休日に関わらず、会津にいると知り合いと顔を合わせることが多くて、地域との結びつきの強さを 意識するようになりましたね。

憩いの場「COBACO」から会津美里町の魅力を発信

Q. 現在のお仕事はどんなことをされていますか

A.「COBACO」にあるレンタルスペースとレンタルキッチン運営のお手伝いと、イベント企画などをしています。「COBACO」の情報を公式インスタグラムで投稿するほかに、会津美里町の暮らしを発信するインスタグラムや、会津美里町ならではの文化や地域の特色を紹介するフリーマガジン「Misse(ミッセ)」を発行しています。地方にいても本に関連した仕事がしたいと思っていたので、週末は「ミノムシ書店」という古本屋としてイベントに出店しています。

Q. 「COBACO」はどんな施設ですか

「COBACO」は昔たばこ屋さんだった建物をリノベーションした交流の場です。町内だけでなく、会津若松市や磐梯町など町外 の方も活用してくださっています。パンやお菓子の教室や、木地に漆をしみこませて仕上げる拭き漆など、さまざまなワークショップが開かれています。週末は本 郷焼の窯元めぐりをする観光客や、イベントの来場者が多いですね。 

夜営業がある日には、地元のお客様がふらりと立ち寄ってくれます。ご近所の方が訪れ、COBACOで楽しい時間を過ごしてもらえることが嬉しいです。

ここに工房を構える「TESORO.accessory(テソロ アクセサリー)」の商品が買えるショップもあります。このあたりでは「じゃらんかけ」と呼ばれている、陶磁器のかけらに金継ぎをしたピアスやリングなどを販売しています。 

※「COBACO」については文末でご紹介 

松本さんのある日のふくしまぐらし。

夜は読書をして過ごすことも多い松本さん。お仕事の日と休日をグラフにしました。 


松本さんに、「わたしのふくしまぐらし。ベスト 3」と題し、ふくしまぐらし。のお気に入りベスト 3 を伺いました。 

松本さんが「いいな」と感じている≪ふくしまぐらし。≫ベスト 3

1. お酒がおいしい 

お酒が好きなので、酒屋さんに日本酒のことを教えてもらったり、お酒好きの方とお話ししたりする機会が増えました。会津の日本酒だと宮泉銘醸の「冩楽」が好きです。 

2. 食べものや自然から季節を感じられる 

おいしくて新鮮な野菜や果物が手に入りやすくて嬉しいです。東京にいた頃は、スーパーで値札とにらめっこして買わずじまいの こともありました。直売所で見つけた知らない食材も、地域の人に料理法を教えてもらって楽しんでいます。 


3. あたたかな人柄 

移住したばかりの頃、「町外から引っ越してきた」と話すと、みなさん心配して声をかけてくださいました。町の人たちのあたたかな人柄に助けられています。小学生から高校生まで、通学路で会うと必ず先に挨拶してくれるのも都会にはない光景ですね。 

 

Q. 会津美里町で暮らしてみたいなという方へメッセージ

A. 会津美里町は山々に囲まれた盆地にあって、景色が美しい所です。冬は雪が30cmくらい積もることもあるのですが、道路の除雪がしっ かりされているので安心です。山形県で大学生活を送っていたので、それに比べると寒さは厳しくないと感じます。 

最近は賃貸アパートなどの物件が増えてきているので、単身者でも移住しやすいと思います。車で 20 分ほどで会津若松市に行 けるので、買い物や日常生活に困ることはないです。アパート暮らしをしていると地域の情報が入りにくいので、職場の同僚やご 近所さんに話しかけたり、身近な人たちと仲良くなったりしていくのがよいと思います。

松本さんが会津美里町でおすすめするスポットは?

最後に、松本さんのおすすめスポットを聞いてみると、会津美里町のシンボルともいえる伊佐須美神社を紹介してくれました。 

「伊佐須美神社では、さまざまな神事や行事があり、会津美里町ならではの文化を体験することができます。お祭りに参加したこ とがきっかけで、地域の人たちとの距離が縮まったと思います。境内の景観もよく、春や秋はお散歩することもあります。」 

松本さんによると、まちに出て、文化や歴史を知り、まちの人とふれあうことが、地域に溶け込むコツのようです。会津美里町に来た際には、ぜひまち歩きを楽しんで、「COBACO」へ寄ってみてくださいね。 
 

○伊佐須美神社 
https://isasumi.or.jp/

○レンタルスペース・レンタルキッチン・カフェ「COBACO」 
福島県大沼郡会津美里町川原町甲 1100 
https://cobaco.aizuhongo.town/
https://www.instagram.com/cobaco_aizuhongo_/

○松本さんが運営する会津美里町の情報発信アカウント 
@_misato_life 
https://www.instagram.com/_misato_life/

 

ということで、今回は会津美里町へ移住された、松本さんの移住とその後の暮らしについて、お話を伺いました。今後も、県内各地の様々な移住者の方にお話を伺っていきますので、お楽しみに。

福島県への移住を検討されている方へ、少しでも参考になれば幸いです。

この記事に関するお問い合わせ先

福島県ふくしまぐらし推進課

住所:〒960-8670 福島県福島市杉妻町2-16
電話番号:024-521-8023
ファックス番号:024-521-7912

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