1杯のコーヒーから生まれるコミュケーションを

更新日:2023年10月10日

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現在、福島県楢葉町に住み、イベント出店や、スペシャルティコーヒー豆の販売を行っている深澤諒さんにお話を伺いました。


深澤諒さんプロフィール

1996年、秋田県生まれ。大学まで秋田市で過ごす。卒業後の2020年から福島県三島町の地域おこし協力隊として活動し、友人からの紹介がもよるシェアハウスへの入居を機に2022年5月楢葉町に移住。シェアハウスのスタッフとして勤務しながら、フリーのバリスタ、焙煎士としても活動中。

 

今日は宜しくお願い致します。まず、はじめに自己紹介をお願いします。

深澤諒です。楢葉町にある「シェアハウスと食堂 kashiwaya」に入居者7名で暮らしています。平日は「シェアハウスと食堂 kashiwaya」の住み込みスタッフとして働き、食堂の営業日はスタッフとしても働いていて、ハンドドリップコーヒーを淹れて提供したり、月1回程度期カフェイベント「awai(アワイ)」を開催したりしています。個人としても事業を行っていて「のみものをつくるひと」 roy’ drink(ロワズドリンク)としてイベントに出店して、コーヒー、ノンアルコールカクテルやクラフトコーラを提供しています。

秋田県から福島県へ移住

Q.なぜ福島県内(三島町)の地域おこし協力隊となったでのすか?

A. 新型コロナウイルスの流行が始まり、大学卒業後に決まっていた就職先が白紙に戻ってしまいました。様々な企業の面接を受けるのと同時に、各地の地域おこし協力隊の募集も調べていて、そこに福島県三島町の募集もあり、もともと友人が多く住む福島県で暮らしたい気持ちもあったので応募しました。そして、地域おこし協力隊として三島町観光協会の仕事に就き、このとき、自家焙煎コーヒーを作る今の師匠と出会いました。焙煎や抽出の温度や時間の組み合わせで味わいが変わるコーヒーは科学だなと感じて、奥深い魅力にハマりました。それから、仕事とは別で、個人的に師匠に弟子入りし、コーヒーの焙煎について学びました。

 
仲間とのつながりに導かれて楢葉町に移住

Q. 楢葉町へ移住したきっかけは?

A. 地域おこし協力隊として活動しながら次に暮らす場所をどうしようかと悩んでいました。三島町で魅力を感じたコーヒーを自分の事業にしたいけれど、すでにコーヒーのプロがいる三島町で起業するのは違うなと感じていました。そんな時、太平洋に面している浜通り地方の大熊町で活動していた友人から、同じ浜通りの楢葉町でシェアハウスの立ち上げを行っている古谷かおりさんを紹介してもらいました。この「シェアハウスと食堂kashiwaya」は家賃に光熱費と食事も含まれているということで、とても魅力的でした。さらに楢葉町ではコーヒーで起業している人がおらず、今がチャンスではないかと思い、同じ福島県内の山側に位置する会津地方の三島町から、太平洋に面する楢葉町に飛び込み、第一期のシェアハウス入居者になりました。復興を志してきたというよりは、挑戦するのにもってこいの場を与えてもらえたのが大きいですね。

Q. 「シェアハウスと食堂 kashiwaya」」での暮らしはどうですか?

A. 「シェアハウスと食堂 kashiwaya」はシェアハウスと食堂が併設されています。シェアハウスの仲間や地域の方と交流する賑やかな時間と、個室で読書やぼーっと過ごす時間が共存し、とても充実しています。学生時代、陸上部でトラック競技をやっていたので、潮風を感じながら夜にふらっと近所をランニングするのも好きです。

 ※「シェアハウスと食堂kashiwaya」詳細は文末をご覧ください。

Q. 現在のお仕事はどんなことをされていますか?

A.「平日は「シェアハウスと食堂 kashiwaya」で15時~21時くらいまでスタッフとして働いていて、食堂で開催している地域の方との交流イベントなど、イベントの企画運営や広報、建物の維持管理などを行っています。平日の空いている時間と週末は、roy’ drink(ロワズドリンク)としてイベント出店など、個人としてコーヒーのお仕事をしています。特に夏から秋にかけての週末はイベントラッシュなので、ほぼ毎週末どこかで出店しています。また、コーヒー豆は今でも三島町の師匠のところで焙煎しているので、月2回は片道約4時間をかけて福島県を横断しています。2024年には浜通りに焙煎所を作る計画なので、その準備もしています。2023年の今年、コーヒーのお仕事で印象的だったのは、久しぶりに開催された大熊町の夏祭りです。大熊町は以前、チャレンジショップを開店していた場所であり、友達も多い地域なので、そういった地域でコーヒーを飲んでもらえることがとても嬉しかったですね。

オリジナルブレンドコーヒーで浜通りを表現する「のみものをつくるひと」

Q.「のみものをつくるひと」焙煎士・バリスタとしての目標は?

A.僕は大の旅好きで、大学生で世界一周の一人旅をしました。あちこちの国でキャンプをしながら、コーヒーをドリップして飲んだ体験がとても印象深くて。その後三島町でコーヒーを学んで、コーヒーはその土地を表すツールになると感じました。浜通りを中心とした12市町村、福島県の各地をイメージしたオリジナルブレンドを作りコーヒーの味わいでその土地を表現したいです。各地のカフェで使ってもらったり、ゲストバリスタとして僕がお店に立ったり。コーヒーを通じて福島県とのつながりを感じてほしいです。そのために自分の焙煎所を作るのが今の目標です。

また、コーヒーと同じようにその他の”のみもの”にも魅力を感じていて、焙煎士・バリスタはもちろん、「のみものをつくるひと」として喜んでいただけることを目指しています。最近のイベント出店時はコーヒーのほかにノンアルコールカクテルやクラフトコーラも販売しています。

深澤さんのある日のふくしまぐらし。

深澤さんの「シェアハウスと食堂 kashiwaya」で働く日とイベント出店の1日をグラフにしました。


深澤さんが「いいな」と感じている≪ふくしまぐらし。≫ベスト3

深澤さんが「いいな」と感じている≪ふくしまぐらし。≫ベスト3

1.「シェアハウスと食堂kashiwaya」での暮らし

楢葉町に来ることになって、大好きなコーヒーで独立できた。今ある生活のすべての始まりが「シェアハウスと食堂kashiwaya」です。だからここでの暮らしが1番ですね。


2.友だちとのほほんと過ごす時間

楢葉町への移住のきっかけをくれたのも大切な友人です。みんなと過ごす時間がとても大好きです。


3.  コーヒーを飲みながら読書やお絵描き

世界一周の時に旅ノートに手書きでイラストを書き溜めていました。焙煎所で地域のオリジナルブレンドを完成させたら、福島県内のそれぞれの地域のイメージが伝わるイラストのポストカードをつけて販売しようかなと思案中です。

Q. 楢葉町で暮らしてみたいなという方へメッセージ

A.一人暮らし向けの物件が少なく、若い世代が一人暮らしをするのは少しハードルが高い場所ではありますが、このシェアハウスは1か月から2年まで入居できるので、お試し移住をしてみるにもオススメです。さらにこのシェアハウスを中心として人の繋がりもできますよ。商店街やスーパーもでき、新しいイベントなどが企画され、さらに活気づいています。新しく移住して来た人も多く、明確にやりたいことを持って来る人が多い印象はありますが、これからここで探す方にもおすすめの地域だと感じています。

深澤さんが楢葉町でおすすめするスポットは?

最後に深澤さんにおすすめスポットを聞いてみると、やはり暮らしとしごと、「深澤さんの今」の全ての拠点である、「シェアハウスと食堂 kashiwaya」を紹介してくれました。

食堂のご飯は地域の食材を使った和食中心のメニューでとても美味しいです。夕方の時間は近所の方やふらっと楢葉町に来た方も立ち寄られる食堂です。そして、『20時からのハンドドリップコーヒー』というメニューで、僕が焙煎したコーヒーも提供しています。シェアハウスの暮らしもとても魅力的です。楢葉町に興味がある方、ぜひ来てください。と目を輝かせて話す深澤さん。お店やメニューはもちろん、地域への愛もひしひしと伝わってきました。

 

「シェアハウスと食堂 kashiwaya」

福島県双葉郡楢葉町下小塙字町116-1

https://kashiwaya-naraha.jp/

 

「食堂kashiwaya」

平日の夜のみ営業 18:00-20:30 (20:00ラストオーダー)

https://www.instagram.com/shokudo_kashiwaya/

食堂の予約はこちら

https://shokudokashiwaya.edisone.jp

ということで、今回は楢葉町へ移住された、深澤諒さんの移住とその後の暮らしについて、お話を伺いました。今後、県内の様々な地域の移住者の方にお話しを伺っていきますので、お楽しみに。

福島県への移住を検討されている方へ、少しでも参考になれば幸いです。

 

この記事に関するお問い合わせ先

福島県ふくしまぐらし推進課

住所:〒960-8670 福島県福島市杉妻町2-16
電話番号:024-521-8023
ファックス番号:024-521-7912

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