主婦から就農!ブルーベリーでママや子どもたちを笑顔にしたい

更新日:2023年08月30日

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2014 年、幼い子どもたちと郡山市に U ターン、ブルーベリー農家として新規就農された城(じょう)せりなさんにお話を伺いま した。

城せりなさんプロフィール 

1985 年神奈川県生まれ。7 歳から大学進学までを郡山市で過ごす。大学卒業後は助産師として働き、結婚後退職。ご主人の海外 赴任中に女を出産。長男の小学校入学を機に郡山へ U ターン。現在は 3 児の育児・家事をこなしながらブルーベリー農園とカフェを営む。

 

今日は宜しくお願い致します。まず、はじめに自己紹介をお願いします。

城せりなです。子育てに悩むママや子どもたちに、私自身が産後うつから立ち直るきっかけをくれたブルーベリーの癒しのパワー を届けたいという思いから、福島県内初の養液栽培ブルーベリー農家として、2018 年 11 月に専業主婦から新規就農しました。今 は、ブルーベリーと木苺、計 100 品種を栽培しながら、ブルーベリー摘み取り体験や自家製のドリンク、スイーツ等を提供する観 光農園&カフェ「ベリーズパーク郡山」を 2021 年にオープンし、運営しています。

※城さんの農園「ベリーズパーク郡山」の詳細は文末をご覧ください。

 

さっそく、そんな城さんのふくしまぐらし。について聞きました。

郡山に戻ってから始めた庭いじりで自分を取り戻せた

Q. 郡山に U ターンしたきっかけを教えてください

A. 結婚してからは専業主婦で、郡山へ来る前は夫の海外赴任についていき、韓国で暮らしていました。言葉もわからず、とにかく 家に引きこもっていました。産まれたばかりの長女のお世話をしながら、長男も甘えたい盛り、ちゃんとケアしなきゃ、、と頑張 っていましたが、なかなかどっちもうまくいかず。今考えると、いわゆる産後うつだったんだろうなと。長男が小学校に上がる時 期に、日本の学校に入学させたくて、夫には単身赴任してもらって、私と子どもたちだけで 2014 年に郡山の実家へ戻ってきました。

 

Q. 移住してからの暮らしはどうでしたか

A. 震災後にポツンと母子だけで U ターンしてきたので、戻ってからも想像以上にしんどくて…。でも、ある時、土いじりを始め てみたら、少しずつ気持ちが上向いてきたんです。家の裏に子どもたちの遊び場を作って、畑や庭仕事をして。その間 も家事・育児は両親の手を借りずにやっていました。今思えばこの期間があったから、祖父の田んぼでブルーベリー農家になりた いと言い出した時に両親も賛成してくれたのかも。「これだけ自力で畑をつくれたから大丈夫だろう」って信頼を得られたんじゃないかと!

 

ママも子どもも癒されるブルーベリー農園を目指して

Q,ブルーベリー農家を始めたきっかけは?

A, もともとは庭でブルーベリーを植えたのがきっかけです。そして、ちょうど同じタイミングで三春のブルーベリー園に行った ら、景色と味、爽やかな香りに感動!その場でこの道に進むって決めました!貯金をはたいてブルーベリーの苗木を 100 本買って、何の知識もありませんでしたが、「これならきっとママと子 どもたちにも癒しを与えられる!楽しんでもらえる!」と思い、試行錯誤がスタートしました。

 

Q. 新規就農をしてからの生活はどうですか

A. 1 年目も 2 年目も収穫量が少なくて、それでも多くの人にブルーベリーを味わってもらえるよう、カフェも始めました。栽培もカフェの経営も最初は失敗ばかりで挫けそうになりながらも、少しずつ学んでいって、今何とかリズムがつかめてきたなという感 じです。とは言いつつ、普段(のスケジュール)は、ご飯を作って、洗濯ものを干して、学校に子どもたちを送って、それから農作業もやるので常に時間も人手も足りないですっ!。

でも、U ターンしてから改めて気付いたのは、郡山は街と自然の魅力を両方とも楽しめるということです。例えば山や公園で遊ぶこともできるし、休みの日にショッピングモールにもすぐ行けちゃいます。

 
城さんのある日のふくしまぐらし。


そんな城さんの営業日の1 日をグラフにしました。

 


このスケジュールと並行し夕飯の支度や送迎もおこなっているそうです。仕事と育児・家事との両立でとても忙しいスケジュ ールですが、今の暮らしのことをとても楽しそうに話してくれる城さんに、「わたしのふくしまぐらし。ベスト 3」と題し、城さんが「いいな」と感じているふくしまぐらし。のベスト3を伺いました。

 

城さんの≪ふくしまぐらし。≫ベスト 3

1.広い空

農園がある郡山の片平町は空が広いのが一番の魅力。毎日変わる雲の色や形は芸術的。 郡山は夕立や天気雨が多くて、虹の街と もいわれているんです。「虹出てるよ!!」って大声で呼ぶと、中学生の長男から幼稚園生の末っ子までみんな一緒に空を眺めています。


2.(農園に響く)子どもたちの笑い声

私はうちの農園を、子どもたちの笑い声が響いて、ママたちもリフレッシュできる場所にしたいと思っています。うちのブルーベ リーは甘みが濃くて化学農薬も使っていないから皮ごと食べられるし、小さい子も手の届く高さだから、ぜひ親子で安心して摘み 取りしてほしいです。


3.  夢を応援してもらえる環境

農園をママと子どもたち(もちろんパパも!)に楽しんでもらうという目標を達成できたかなと思えたのは今年になってからやっ と。「おいしい」「がんばってるね」と反応が返ってくると、とっても嬉しいです。

そして、私たち家族も、家族みんなでこの農園をやってきたという実感もあります。長男も受付や案内を手伝ってくれていますし、東京で単身赴任中の夫も、週末は私と同じように農作業をやってくれています。こうしたこともとても心強いです。

Q. 郡山で暮らしてみたいなという方へメッセージ

A.郡山はもともとお仕事で外から人が入ってくることもよくある土地柄なので、移住者も受け入れられる場所です。また、 子育てサポートのコミュニティも増えているので、子育てしながら、ご家族で地方移住を考えてる人にもいいんじゃないかなと思います。



 

城さんが郡山でおすすめするスポットは?

最後に、城さんにおすすめスポットを聞いてみると、すぐにこんな回答が。

「ベリーズパークの周りを囲む田んぼ道が大好き!なにはなくとも田んぼ!郡山の片平町は、いつも風が吹き目抜けて空気が爽やか。子どもたちも自由に自然の中で遊べる環境がいい!6 月の終わりには近くの蛍スポットまで子どもたちと夜の散歩に出かけて います。


ということで、今回は県中地域・郡山市片平町へ U ターンされた、城せりなさんの移住とその後の暮らしについて、 お話を伺いました。今後、県内の様々な地域に移住された方にお話しを伺っていきますので、お楽しみに。 福島県への移住を検討されている方へ、少しでも参考になれば幸いです。

城さんのブルーベリー農園〈ベリーズパーク郡山〉

■住所:福島県郡山市片平町字鍛治田 62 Google マップ
(リンク先:https://goo.gl/maps/Vc7XE3szAqtcw8M26

■営業日・営業時間:
【1】ブルーベリー摘み取り・食べ比べ体験期間(7~8 月・要予約)
  ●営業日:土・日
  ●営業時間:1スタンダードコース:9:30~11:00 2ランチコース:11:30~14:00

【2】カフェ営業(5~9 月)
  ●営業日:金・土・日
  ●営業時間:10:30~16:00

■ウェブサイト:https://berrys-park.com/

■Instagram:https://www.instagram.com/berryspark.koriyama/

■TEL 080-9634-3131

 

この記事に関するお問い合わせ先

福島県ふくしまぐらし推進課

住所:〒960-8670 福島県福島市杉妻町2-16
電話番号:024-521-8023
ファックス番号:024-521-7912

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