「ふくしまと関わるRoom!」がつなぐ福島のキーパーソン|株式会社SATORU 橋本浩寿さん

更新日:2022年12月01日

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福島県は2022年9月30日に、福島と関わりたい人と地域のキーパーソンをつなぐポータルサイト「ふくしまと関わるRoom!」を開設しました。この記事では、サイトを通じて交流できる県内のキーパーソンの中から、橋本浩寿(こうじ)さんを紹介します。

橋本浩寿さん
福島県磐梯町出身の35歳。大学進学時に上京し、東京で就職。約7年間ITベンチャー企業で経験を積んだ後、「株式会社SATORU」を設立し、大学時代の友人2名とともに昭和村に移住。デジタルマーケティングを生業としつつ、地域を盛り上げる「SHARE BASEプロジェクト」を立ち上げ、築150年以上の古民家を活用した民泊施設「SHARE BASE昭和村」の運営などを行う。

男3人で東京から昭和村に移住!場所に縛られない働き方を実践

過疎地域である奥会津・昭和村に、30歳目前の男3人で移住した橋本さん。一体どんな人物なのか、なぜ昭和村を選んだのか、その素顔に迫りました。

昭和村は自分のルーツがある村

橋本さんは福島県磐梯町出身ですが、幼い頃、夏休みや正月休みになると決まって昭和村にある祖父母の家で過ごしていました。200平方メートルを越える敷地にある大きな家に東京や埼玉に住む親戚の子どもたちも集まり、全員で食卓を囲んでいたそうです。

橋本さんにとって昭和村は、みんなが集う「拠点」がある場所でした。

ある時、祖父の病気が分かり、賑わいの中心にあった家は空き家に。それでも橋本さんには「いつか昭和村に関わりたい」という強い思いがありました。

大学進学を機に上京した橋本さんですが、仲間と酒を飲めば「大自然に囲まれた昭和村に、大きな一軒家があってさ」そんな話をよくしていたそうです。

就職が決まった大学生活最後の年、橋本さんに転機が訪れます。

「東京で就職して働き続けるのは本当に幸せか?」

何度自問自答しても答えは出ないまま。卒業前にリュックサック1つを背負ってバイクに乗り、日本一周の旅へ出たのですが、どんなにすばらしい観光名所や美しい夜景を見ても、一人ではつまらない。「人は一人では生きていけない」と思い知ったそうです。

「仲間や家族と一緒に人生を楽しみ、自分を生んでくれた両親や、じいちゃん、ばあちゃんに誇れる生き方をしよう。いつか昭和村に移住するために、東京でスキルや経験を積もう」。

そう、心に決めた瞬間でした。

東京で経験とつながりを築き、昭和村へ移住

橋本さんは数年後の昭和村への移住を見据え、修行期間と割り切って東京のITベンチャー企業に入社。会社にもいずれ独立したいと考えていることを伝え、「スキルを身に着けること」と「会社に快く見送ってもらうこと」を目標に積極的に新事業の立ち上げにも携わり、会社に有益なサービスを開発していきました。

都内でサラリーマン生活を続けるうち、
「ネットがあればどこでも仕事ができる。スキルもある。村に仕事がないなら自分で作ればいい!」
昭和村への思いは募りに募りました。

いよいよ「独立したい」と会社に告げると、「いいよ。行っておいで」との返答。村に移住した後も東京で担当してきた仕事の一部を続けられるようにと、会社側も取り計らってくれたそうです。

積み重ねてきたものが報われた瞬間でした。

橋本さんは、独立への思いを同じくする大学時代の友人2名に声をかけ、3人で昭和村に移住し、「株式会社SATORU」を設立。東京時代に築いた人脈やスキルは、初期の事業の柱になりました。安定的な収入を得られたおかげで、地域の人材を応援する事業「SHARE BASE Project」にもチャレンジできたのだといいます。

「前職の会社とは今もつながっています。たくさんのことを学ばせていただきました」

こうして橋本さんは、仲間とともに自らの手で昭和村に再び「拠点」を生み出しました。

地域が持つ本当の価値を、若者に伝えるために

昭和村への移住を果たした橋本さん。現在は昭和村を拠点に「株式会社SATORU」の代表として、在京クライアントの業務デジタル化やマーケティング支援などをフルリモートで行うほか、地域の人材を応援する活動である「SHARE BASE Project」を展開しています。

「SHARE BASE Project」の活動は大きく分けて4つ。

1.昭和村の情報発信を行うWEBメディア「SHARE BASE Magazine」の運営

橋本さんが移住する前、昭和村の飲食店や観光情報をネット検索してもまったくヒットせず、情報発信の必要性を感じて立ち上げたWEBメディア。今では月10万ものPV数を活かして、昭和村外の情報発信を行える仕組みも全国に提供している。

2.民泊兼集会所として人が集まる拠点「SHARE BASE 昭和村」

橋本さんの母の実家だった空き家をDIYでフルリフォームし、民泊施設「SHARE BASE 昭和村」をオープン。コロナ禍以前まで行っていた一般客の受け入れは一時的にストップしているが、現在は、地域の人たちの集会所としての役割を担っている。

3.主催者と利用者をつなぐオンラインサービス「SHARE BASE Matching」

民泊利用客に昭和村の良さを体験してもらうべく、村民の特技を活かした「冬のマタギ体験」を企画したところ、大好評だった。この成功体験を受け、地域の「モノ・コト」と利用者をつなげるオンラインサービス「SHARE BASE Matching」が生まれた。2022年10月現在、全国の約450組の「モノ・コト」主催者がサイトに登録している。

4.人と人とのつながりを強化するコミュニティ「SHARE BASE Membership」

多くの人と関わる中で、橋本さんは「個々の力も大事だけど、スケールの大きなことをやるなら、人とのつながりや連携を強化しないと」と実感し、紹介制のコミュニティを形成。現在はコミュニティメンバー数名で「奥会津の地域産品事業」を展開している。

「高齢者が困っていたらそれを助ける若者がいる、そんな『当たり前』を作っていきたいです。地域に今ある暮らしや伝統は、その素晴らしさを次の世代に受け継いでいかなければ、数年後には失われてしまうかもしれません。地方での生活に心惹かれる『ヒト・モノ・コト』がある人はぜひトライしてほしい。『SHARE BASE Project』を通じて、地域に価値を見いだした若者がチャレンジするお手伝いをしていきたいです」。橋本さんは未来を見据えて語ってくれました。

福島のキーパーソンとつながる「ふくしまと関わるRoom!」

ここからは、橋本さんを始めとする福島県内のキーパーソンとつながることができる「ふくしまと関わるRoom!」(https://link-fukushima.com/)の使い方と魅力をご紹介します。

サイトの使い方

「ふくしまと関わるRoom!」では、「買う・訪ねる・住む・交流する」の4つの関わり方を軸に、福島で活躍しているキーパーソンをピックアップしてご紹介しています。今後もサイトに掲載されるキーパーソンの情報は順次増えていく予定です。

大きな特徴は「この人を応援したい、つながりたい!」と思ったときに、すぐにアクションを起こせること。気になるキーパーソンの紹介記事を読んで、サイトからリンクするオンラインショップで買い物をしたり、キーパーソンに直接メッセージを送ったり。好みに応じてアクションを選ぶことができますよ。

キーパーソンとの交流をより深めたい人は、月2回程度、金曜の18時から配信されるYouTubeライブにご参加を。過去のライブ配信は「YouTube Live アーカイブ」(https://www.youtube.com/watch?v=QaS6uhFRz9Q)のページでまとめて観ることもできます。ライブ配信ではゲストやファシリテーターがチャットのコメントに丁寧に反応してくれるので、その場でゲストに質問し、回答を得られることも大きなメリット。これまでの参加1回あたり40~50人ほどで、リピーターや初参加の人などさまざま。予約不要・参加費無料なので気軽にご参加ください。

「ふくしまと関わるRoom!」では橋本さんとどんな交流ができる?

橋本さんもキーパーソンの一人として「ふくしまと関わるRoom!」に協力しており、12月2日配信のYoutubeライブにも出演予定です。

Q.どのような思いで「ふくしまと関わるRoom!」に協力されていますか?

福島のキーパーソンとして取り上げていただけてありがたいです。地域に人を呼ぶ活動を行っている僕たちは地元に根付いて、若者や福島に関心を持ってくださっている人に「こんな働き方もあるよ」と示す必要があると思っています。僕たちが昭和村でやってきたことは、福島に限らず全国の過疎地域のモデルケースになるかもしれません。「ふくしまと関わるRoom!」でもそれを発信できたらと思って関わらせていただいています。

Q.橋本さんにメッセージを送るとどんなやりとりができますか?

相談内容にもよりますが、移住や仕事に関するアドバイスはできます。地域の人や場所を紹介したり、仕事を一緒にやってみたり。さまざまな関わり方があり得ると思います。

Q.12月2日に出演するYouTubeライブではどんな話をされますか?

トークテーマは「村で暮らし、DXを実現!地域の『ヒト・モノ・コト』をつなぐパイオニア」。

チャットで質問していただければマルチな経験を活かしてコメントします。どんな質問でもOKです。トークセッションのように、双方向のやり取りができたらいいですね。

昭和村から常に新しいチャレンジを行う橋本さんと直接つながることができるYouTubeライブ、ぜひご参加ください!

<インフォ>

・福島県関係人口ポータルサイト「ふくしまと関わるRoom!」橋本浩寿氏の紹介ページ
https://link-fukushima.com/246/

 

・12月2日「ふくしまと関わるRoom!」橋本浩寿氏YouTubeライブ
https://www.youtube.com/watch?v=QaS6uhFRz9Q

この記事に関するお問い合わせ先

福島県地域振興課(移住・定住担当)

住所:〒960-8670 福島県福島市杉妻町2-16
電話番号:024-521-8023
ファックス番号:024-521-7912

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