一人ひとりと向き合い、人と地域をつなぐ白河市の定住支援

シリーズで、移住後の生活をサポートする団体を紹介しています。

今回は、移住後も心地よく暮らせるよう定住支援に力を入れている白河市で、移住・定住支援を担当する企画政策課 企画調整係の鈴木孝行さんにお話を伺いました。

INDEX

白河市役所

【Q1】白河市の移住・定住支援の考え方について教えてください。

白河市ではまちづくりのスローガンとして「Well-being(ウェルビーイング)」を掲げています。誰もが心地よく暮らし続けられるまちを目指すという考え方です。以前から白河市に住んでいる方はもちろん、移住してきた方にも心地よく暮らしていただき、「白河に来てよかった」と思ってもらえることを大切にしています。

移住を検討している方に白河市の魅力をお伝えすることはもちろん大切ですが、実際には移住してからの暮らしも大切です。そのため、移住促進とあわせて、移住後の定住支援にも力を入れています。


仕事や家族の都合などで移住された方の中には、周りに知り合いがいなかったり、気軽に相談できる相手がいなかったりして、地域で人とのつながりをつくることに難しさを感じる方もいます。

そのために心がけているのが、一人ひとりと直接お話しすることです。どんなことに困っているのか、何を求めているのかを知り、その方に合いそうな人や活動、次の支援へつなげていきたいと考えています。

【Q2】定住支援の活動内容について教えてください。

白河市では、「働く」「住む」「子育て」「教育」「お試し移住体験」「地域おこし協力隊」など、移住や暮らしに関わる幅広い支援制度を用意しています。


必要な支援は、仕事や住まい、家族構成、暮らし方などによって異なるため、ご相談いただいた方のお話を伺いながら、それぞれのニーズに応じた支援につなげています。


さらに、移住後も地域で心地よく暮らしていただけるよう、移住された方の声を直接聞く機会をつくったり、人とのつながりが生まれる交流の場を設けたりしています。

移住後も、一人ひとりとのつながりを大切に


例えば、補助金を利用して移住された方などにお声がけし、自宅訪問等を通じて、実際に暮らしてみて困っていることがないかお話を伺うこともあります。令和7年度は、8世帯の移住者の方々の声を聴かせていただきました。


直接お話しすることで、その方の困りごとやニーズが見えてきます。そうした一人ひとりとの対話を、イベントへの参加や地域活動など、次のつながりへの橋渡しにも生かしています。

人とのつながりが広がる場づくり


移住者同士や地域の方とつながる機会を増やすため、福島に移住・転入した方の暮らしや仲間づくりを支援する「一般社団法人tenten」とも連携して交流の場をつくっています。


令和8年度に開催したイベントの一つが、白河の食材を使った料理教室&ランチ会です。地域で営まれているレストランを会場に、移住された方や移住を検討している方などが参加し、一緒に料理を楽しみ、ランチを囲みながら交流しました。参加者からは、「これまでつながりのなかった人と知り合えた」、「自分から飛び込んでみてよかった」という声をいただきました。


参加者の中に国際交流に興味がある方がいたのですが、白河市の国際交流協会をご紹介したところ入会され、その後は地域の行事にも参加してくださいました。


また、白河市に移住してから7年たっても職場と自宅の往復が中心で、新しいつながりをつくれないと参加してくれた方もいましたが、出身地が同じ参加者と知り合い意気投合。翌週には実際に一緒に飲みに行ったという嬉しい報告を受けました。


こうやって一つの出会いから次の出会いへとつながっていくのを見ると、人と人との橋渡しの大切さを感じます。


知らない人が集まる場に参加するのは、勇気が必要だと思います。だからこそ、その一歩が新たな出会いにつながり、少しずつ人との関係が広がっていくような機会を、これからもつくっていきたいです。

令和7年度に開催した女性限定のWELCOME CAFE
令和7年度に開催した女性限定のWELCOME CAFE

【Q3】移住検討者やすでに移住された方へのメッセージをお願いします。

新しい土地では、職場や家族以外に気軽に話せる人や頼れる人が身近にいないこともあります。地域の人と知り合うきっかけがなかったり、自分から人が集まる場所へ出向くことにハードルを感じたりする方もいると思います。そんな方は、ぜひ我々が行っているイベントなどに参加して、つながってください。


また、すでに白河市へ移住された方には、実際に暮らしたからこそ感じる市への要望や、「もっとこうなったらいい」という意見も、遠慮なく伝えていただきたいです。そういった声を今後の移住定住施策につなげていくことも、行政の役割だと思っています。

白河市のシンボル小峰城から町を一望できる
白河市のシンボル小峰城から町を一望できる

そして将来的には、移住者の方々にも地域で活動するプレイヤーになっていただき、一緒に地域を盛り上げていけたらと考えています。移住者同士で支え合えるような団体や仕組みをつくっていくことも目標です。


白河市での暮らしの中で困ったことや、人とつながりたいと思うことがあれば、ぜひ気軽に相談してください。一人ひとりのお話を伺いながら、その方に合った次のつながりへ橋渡ししていきたいと思っています。

編集後記

取材で印象的だったのは、移住前のみならず、移住後の暮らしまで見据えて白河市の支援が続いていることです。

仕事や住まい、子育て、教育など、移住を考える段階から利用できる支援に加え、移住後も困りごとを聞いたり、人とつながる機会をつくったりと、その後の暮らしにも目を向けています。


移住するまでだけでなく、移住してからも相談できる。こうした継続した支援があることは、新しい土地で暮らし始める人にとって、大きな安心につながると感じました。


白河市 市長公室 企画政策課 企画調整係

所在地:〒961-8602 福島県白河市八幡小路7-1

担当者:鈴木孝行

TEL:0248-28-5500

企画政策課へのお問い合わせ


WEBサイト:サイトを見る(白河市移住・定住ポータルサイト おかえり、白河)


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