余暇の楽しみ方
福島って意外と〇〇!な3選
首都圏ではなかなか味わえない休日の楽しみ方をご紹介
首都圏から福島に移住やUターンを考えている人の中には、首都圏より商業施設や娯楽が少ない福島での休日の過ごし方が気になる方もいるかもしれません。東京都から福島市に移住したライターの私も移住前は、「東京に比べて休日の楽しみ方が少ないんじゃないかな」と思っていました。でも、実際に住んでみると、福島ならではの楽しみがたくさんあることに驚きました。今回は、地元出身者にも意外と知られていない福島での休日の過ごし方をご紹介します。
1.意外とカフェが多い!
暮らしの雑貨 cokuriya(南相馬市)の店内
福島県では、会津若松市や福島市、いわき市などの中核都市だけでなく、多くの町や村にもカフェが点在しています。個人経営のカフェが多く、隠れ家的なお店や地元の特色を活かしたお店が各地に広がっています。
移住者や地域おこし協力隊を卒隊した方が手がけるカフェも増えています。例えば、オーナー夫妻が古民家をリノベーションして開店した「珈琲|焼菓子|暮らしの雑貨 cokuriya(コクリヤ)」(南相馬市)、地域特産のサツマイモを使ったメニューが特徴の「古民家Cafe imoca」(福島市)、製材会社の協力を得て開業した「KIKORI CAFE」(南会津町)など、それぞれに個性が際立ちます。
まるせい果樹園 森のガーデン(福島市)のりんごパフェ
特に福島ならではのカフェとしておすすめしたいのが、地元で採れた果物を使ったメニューを提供するお店です。福島県ではさくらんぼ、桃、梨、ぶどう、りんごなど、季節ごとにさまざまなフルーツが生産されています。これらのフルーツを活かしたスイーツを楽しめるカフェが多くあり、中には、果樹農家直営のカフェや、敷地内でくだもの狩りができるカフェも。とれたての新鮮なフルーツを使ったスイーツを味わえます。
こうしたカフェ巡りを通じて、福島の新しい魅力に出会えること間違いなしです。
2.意外と温泉や自然が身近!
福島といえば、やっぱり温泉!福島県には127カ所もの温泉地があり、温泉地の数は、全国第4位にランクインしています。福島の温泉は観光だけでなく、朝6時から入れる公衆浴場での朝風呂や、温泉地に宿泊しながら仕事をするワーケーションなど、利用のシチュエーションはさまざまです。
会津地方には、1000年以上の歴史を誇る「東山温泉」「芦ノ牧温泉」などがあり、中通りには肌がすべすべになると評判の「磐梯熱海温泉」や、全国的にも珍しい酸性泉を楽しめる「岳温泉」などがあります。浜通りの「いわき湯本温泉」は、硫黄泉・塩化物泉・硫酸塩泉という3種類の泉質が混ざった希少な温泉で、湧出量が毎分約5トンと非常に豊富です。
各地域ごとに個性的な温泉が点在している福島県では、自分好みの温泉を見つける楽しみもありますよ。
また、私が住む福島市には3つの温泉地「飯坂温泉」「高湯温泉」「土湯温泉」があり、それぞれ市街地から約30分ほどとアクセスの良さも特徴です。移住して一定の条件を満たした方には、なんと市内にある4つの公衆浴場の入浴料が最長3年間無料になる「湯めぐりパスポート」が配布されます。身近に温泉を楽しむことができるのも、福島ならではの魅力ですね。
さらに、福島県は自然も豊かで、アウトドア好きにもおすすめ。カヤックやSUPなどのウォーターアクティビティや、登山、キャンプなどのアウトドアを楽しんだ後に、気軽に温泉施設に立ち寄れるのも嬉しいポイントです。
安達太良山麓のキャンプ場「フォレストパークあだたら」には温泉が!
福島は海側にも低い山々が広がっているため、山と海を組み合わせた遊び方ができるのも福島らしさです。例えば、相馬市の北に位置する新地町の鹿狼山(かろうさん)で登山を楽しみ、登山口にある温泉施設「鹿狼の湯」でリフレッシュ。さらに、その足で「浜の駅 松川浦」へ立ち寄り、新鮮な海鮮丼を堪能してから帰宅する、という贅沢な休日プランも実現できます。
日本一早く山開きとなる鹿狼山
山頂からは相馬方面の景色で海も望める
東北中央自動車道の伊達桑折ICー相馬ICまでは無料となっているので、海沿いへのアクセスがとても便利。山と海、温泉、グルメが一度に楽しめる福島ならではの楽しみ方、ぜひ体験してみてください!
3.意外と他県の主要都市も近い!
福島は全国で3番目に面積が広い県ですが、実は他県の主要都市へのアクセスがとても良いのも特徴のひとつ。気軽に仙台・那須・新潟などの都市や観光地に出向くことができます。住む場所と遊ぶ場所のバランスを意識することで、うまく使いこなせばより福島での暮らしを充実したものにすることもできます。
中通り北部の福島市からは、仙台まで車や電車・高速バスで約1時間、新幹線だと20分です。中通り南部の白河市からは、アウトレットもある那須へ車で約30分。会津若松市からは新潟市まで車で約1時間半。浜通り北部の相馬市からは仙台市まで車で1時間、浜通り南部のいわき市からは茨城県水戸市まで車で1時間半です。各エリアからちょっとしたドライブ気分で他県へおでかけすることができます。
また、福島からは東京ディズニーリゾートへ車で出かける人が多く、夜行バスを利用する学生の姿も見られます。特にいわき市からは、いわき市とディズニーリゾートを結ぶ高速バスが毎日2便運行。高速バスで日帰りも可能です。
行動範囲を少し広げるだけで、ショッピングや観光を満喫できるのが福島の魅力的な点です。福島に住んだら、近隣都市へのお出かけもぜひ楽しんでみてください。
おわりに
ロッカー型のフルーツ自販機首都圏での休日の過ごし方と比較すると、福島での暮らしに不安があるかもしれませんが、福島にも若い世代が楽しめる要素がたくさんあります。首都圏で買うと高級品の質の高いフルーツを季節毎に堪能できたり、地域の特色を活かしたカフェ巡りをしたり、身近にある温泉で日常的にリフレッシュしたりできる点は、福島ならではの魅力です。他県の主要都市へのアクセスも良いので、ショッピングや観光も気軽に楽しめます。
福島市の暮らしで私が一番気に入っているのは、市内各地に点在しているロッカー型のフルーツの自販機で旬のフルーツを買うこと。数百円で様々な品種の新鮮なフルーツが買えるので、毎年小銭を集めてドライブに繰り出しています。どんなフルーツに出会えるかはその時のお楽しみ。
福島での休日の楽しみ方、具体的にイメージできるようになったのではないでしょうか?福島で過ごす休日も、意外と充実していますよ。